華やかな町並み
華やかな町並み、 回りにはSMや家族連れ そんな人並みのなかで 二人席に一人ぼっち、 やや背を丸めてコーヒーをすする初老の男性、 を見かけたとする。 その時どう思うだろうか? 「寂しそうだな」 「元気無さそうだな」 「一人で何してるんだろう」 「あんなとこで一人、何が楽しいんだろう?」 「というか、あの人は生きてて楽しいのかな?」 「楽しいこと、あるのかな」 ・・・ 「生きてる意味、あるのかな?」 人によって、受け取り方はそれぞれ、 上にあげたのは、 いつもの僕の、思考パターンである。 が、どういう訳だか今日は違った。 そう、今日もそんな男性を見かけた。 (上に「例えば~」と書きましたが、例え話ではなく、僕がほんの数時間前に見かけた光景です) いつもなら 「何してるんだろう~」 と、いつもの思考が始まるところ、 だが、 今日見かけた男性は どういう訳かそうは見えなかった。 不幸せのオーラとでも言うべきか、 それが見えなかった。 (念のために書いておきますが、僕は霊能者ではありません。オーラ、ってのはあくまで雰囲気のことです) きらびやかな街、 行き交う人々、 こぼれる笑顔、 見つめあう瞳、 そんな中で一人ぼっち、 グレーのスーツを着て、 ややうつ向きかげんに、 誰とも交わらずひとり、 無表情に、ただ静かにコーヒーをすする男性、 でも、決して不幸にも見えなかった。 具体的には、セックす、 その人にはその人の、 その人の為だけの、 何か幸せが、 あるような、 そんな気がした。 恋人や家族とじゃれ合う人たちより、 むしろ温度があるような、気さえした。 恋人や家族とじゃれ合う人たちの方がむしろ、 「ウソくさい」 ような気さえした。 (さすがに想像に飛躍があるか・・・) 勿論、僕が勝手にそう感じただけである。 実際、その人は一人ぼっちで寂しく、 不幸なのかもしれない。 [...]






